![]() | 「IT企業の選び方」を知りたい人 「未経験からエンジニアに転職を考えているけど、IT企業っていろいろあって分からないや。。。 IT企業の選び方にポイントがあれば教えてほしい! あと、IT業界についてやブラック企業の特徴も知りたいな」 |
こういった悩みを解決します。
本記事のテーマ
- IT企業の選び方は「3年でスキルが身につくか」
- IT業界「種類と働き方」を説明
- IT企業の選び方「7つ」を解説
- ブラック企業の特徴は「5つ」
この記事を書いてる僕は、IT業界での採用歴8年ほどです。
兼任して営業やキャリアコンサルタントとしても活動していて、
いろんなエンジニア志望の未経験者とお会いしています。
ただ、面接の方に選考中の会社を聞くことがありますが、マジでやめたほうがいい企業を検討している方がいらっしゃいます…。
そんな今回は、採用担当の視点から失敗しない「IT企業の選び方」をお伝えしたいと思います!
IT企業の選び方は「3年でスキルが身につくか」

結論として、3年でスキルが身につく会社ならどこでもOK。
理由は簡単です。
IT業界が超人材不足なので、3年以上の経験とスキルがあれば、どこでも活躍できるので。
自分の市場価値が高まれば、あとは企業を選び放題です。
- 給与や年収UPが可能
- ワークライフバランスが充実
- CMに出たりする話題の企業
- 在宅勤務で自由に働ける
- 独立、フリーランスに挑戦
「3年でスキルが身につくか」が、IT企業の選び方で一番のポイント。
これで全部ですが「もっと具体的に知りたい!」ということもあると思います。
より詳しく知りたい方は、続きをご覧ください。
IT業界の種類【5つあります】

IT業界は、さらに5つの業界にわかれます。
- インターネット(Web)業界
- 情報処理サービス(SI)業界
- ソフトウェア業界
- ハードウェア業界
- 通信業界
一つずつ解説します。
①:インターネット(Web)業界とは?
- 代表的な企業:Google、LINE、Facebook、Amazon
- キーワード:ポータル、SNS、eコマース、ソーシャルゲーム
具体的には、インターネット(WEB)を活用したサービスを提供している企業です。
- 一般ユーザー向けのサービスが多い(BtoC)
- 自社サービスメイン
- スマホ、PC、タブレットで拡大中
- 入社難易度は高め
私たちが日常的に触れるサービスが多いため、人気な企業が多いです。
転職や入社には、より高いスキルが求められます。
②:情報処理サービス(SI)業界とは?
- 代表的な企業:NTTデータ、IBM、富士通、日立、NEC、東芝、NRI
- キーワード:Sier、ベンダー、請負、派遣、 SES、客先常駐、受託開発
情報処理サービス(SI)業界は、企業の希望にあったシステムを企画から開発、運用まですることです。
銀行、医療、エンタメ、官公庁など、さまざまな業界のシステムを作ります。

例として、銀行のATMやコンビニのレジシステムなどは、SI業界で作っています!
- 企業から依頼をうけてシステム開発をする(BtoB)
- さまざまな業界のシステムを作る
- 客先で働くことがある
- 一次請け、二次請けなど「請負構造」
- 入社難易度は低め
さまざまな業界からシステム開発の依頼があるため、1番人手不足。
そのため、一からIT人材を育てようとする傾向が強くなっており、未経験でも転職しやすい業界です。
③:ソフトウェア業界とは?
- 代表的な企業:マイクロソフト、日本オラクル、トレンドマイクロ
- キーワード:アプリケーション、ミドルウェア、OS (Windows、Linux、Android、ios)
ソフトウェアは、パソコンやスマートフォンなどを動かす「ソフト」のこと。
イメージとしては、マイクロソフトのExcel・Wordや、セキュリティソフトなどはソフトウェアの製品です。
- ソフトウェアがないと、パソコンやスマホは動かない
- 「ソフト」、「アプリ」と呼ばれるのはソフトウェア
- 法人向け、一般向け両方(BtoB・BtoC)
- 情報処理サービス(SI)業界へ開発依頼をすることもある
- 入社難易度は高め
パソコンやスマホを利用している人は、日常的にソフトウェアを活用しています。
「AI」、「IoT」など最新技術も積極的に取り入れているため、スピード感と高度な技術力が求められます。
④:ハードウェア業界とは?
- 代表的な企業:Apple、ソニー、サムスン電子、パナソニック
- キーワード:パソコン、スマホ、電子機器、IoT、スマート家電
ハードウェアは、パソコンやスマホなどの「目に見える電子機器」そのもの。
インターネットやソフトウェアを活用するための「入れ物」です。
最近では、エアコンやテレビなどの家電もインターネットにつながるようになり、スマート家電と呼ばれています。
- ハードウェアは「入れ物」
- パソコン、スマホなどの電子機器は「ハードウェア」
- 家電など「IoT」と呼ばれる「モノのインターネット化」が進んでいる
- 法人向け、一般向け両方(BtoB、BtoC)
- 入社難易度は高め
テレビをインターネットにつなげたり、声で反応するスマートスピーカーなど、世の中を便利にする製品がどんどん出てきています。
そのため、常に最新の技術がもとめられるので、入社難易度は高めです。
⑤:通信業界とは?
- 代表的な企業:NTTドコモ、ソフトバンク、KDDI
- キーワード:ネットワーク、通信、インフラ、光ファイバー・Wi-Fi、MVNO、5G
インターネットの接続や、Webサービスを活用するためには、通信環境は必須です。
通信業界とは、通信、ネットワークなどの今の世の中になくてはならない「通信インフラ」にかかわる業界です。
- キャリアと呼ばれるドコモ、ソフトバンク、auは通信業界
- インフラエンジニア、ネットワークエンジニアが活躍
- 今の世の中になくてはならない、IT環境の基礎を扱う
- 入社やや高め
IT環境の土台を支える業界のため、世の中には必要不可欠。
ただ、イメージがしづらい業界でもあるため、しっかり基礎を学ぶことが重要な業界です。
IT業界の働き方【3パターン】

IT業界は次の3パターンの働き方があります。
- 自社で開発
- 客先で常駐
- 在宅で開発
プロジェクトよって自社や客先での開発など、働く場所が変わります。
IT業界は人材不足でもあるため、いろいろなパターンでエンジニアの応援がないと対応しきれないのです。
個人的な感想ですが、業界ごとで分けると次のような内訳かなと。
業界 | 自社開発 | 客先常駐 | 在宅開発 |
---|---|---|---|
インターネット(Web) | ◎ | △ | 〇 |
情報処理サービス(SI) | ○ | ◎ | △ |
ソフトウェア | ◎ | 〇 | △ |
ハードウェア | ◎ | △ | × |
通信 | △ | ◎ | △ |
ただ、会社やプロジェクトによって違うので絶対ではありません。
希望する働き方ができるか、転職する会社へは確認するようにしてくださいね。
IT企業の選び方「7つ」を解説

IT企業の選び方は、次の7つが重要です。
- 未経験向けの研修
- 仕事内容
- 給料
- スキルアップの取り組み
- 社内交流
- 評価制度
- 働く場所
上から順に重要ですが、一番のポイントは下記です。
3年でスキルを身につける
具体的に解説していきます。
①:未経験向けの研修
これが一番大事です。
そもそも、未経験からエンジニアになりたいのに研修がなかったら意味がありません。
未経験からエンジニアへ転職するときは、次の点を確認してください。
- 本当に研修があるのか
- 最低でも2ヶ月以上は研修するのか
- 専任講師はいるのか
- エンジニアとしての研修なのか
研修があるかだけではなく、内容や期間もチェックしてください。
②:仕事内容
これも超重要です。
まずは、プロジェクトになれようとウソをつかれ、
事務やサポート、コールセンターなどの仕事をさせる会社があります。
こういう会社では、絶対スキルは身につきません。
エンジニア募集だからと安心せず、「研修後は必ずエンジニアとしての仕事ができますよね?」と確認するようにしてください。
③:給料
重要ですが、最低限でいいと思います。
IT業界は新卒で年収1,000万円以上など、高い給与をめざせます。
ただ、あくまでスキルのある経験者です。未経験は違います。
スキルを身につける期間、「生活できる最低限はもらえるのか?」の視点で企業を選んでください。
④:スキルアップの取り組み
仕事以外のスキルアップできる環境があるかは大事です。
ぶっちゃけ、「わからないことは自ら学ぶ」が一番成長の近道ですが、聞ける環境がないのもツライと思います。
そのため、次のような取り組みがある会社なら、安心してスキルアップができます。
- 社内の勉強会がある
- 外部の研修に参加できる
- eラーニングなどの勉強環境がある
- 本の購入補助がある
スキルを身につける環境が準備されているかは、チェックポイントです。
⑤:社内交流
「社員を大切にしているか」を見るポイントとして重要です。
エンジニアのフォローを一切しない企業もありますので。
次の点はチェックしてみてください。
- 社内イベントがある
- 忘年会や新年会など節目の企画がある
- 定期的な帰社日がある
- エンジニアの勉強会がある
- 客先で働くエンジニアのフォロー担当がいる
社内イベントが苦手な人は、参加する必要はありません。
社員のために「時間やお金を投資できる会社」か見極める点として確認してください。
⑥:評価制度
スキルが身についた後も、同じ会社にいたい場合は超重要。
転職を前提に考えているのであれば、評価制度は気にする必要はありません。
スキルを身につければ、転職先が評価してくれるからです。
ただ、「何回も転職したくない」、「この会社で頑張りたい」と思う方は、
しっかりした評価制度があるか確認してください。
- 最低でも年2回の評価面談がある
- 評価項目が明確になっている
- 評価のフィードバックがある
「評価面談なし」・「評価項目なし」の会社もあります。
こういう会社は長くいても未来はないので、転職をオススメします。
⑦:働く場所
自社か客先、どちらで働くか確認してください。
ぶっちゃけ、スキルが身につくのであれば、どちらでもいいと思いますが、「知らなかった」、「自社だと思ってた」というのもあるので確認は必要です。
ただ、未経験から自社内の開発にかかわれる求人は正直少ないです。
客先が嫌でも、スキルが身につくまでの期間は、経験として割り切るのも重要です。
ブラック企業の特徴は「5つ」

次の特徴がある企業は、やめたほうがいいです。
- 研修がない(危険度:)
- エンジニアとして働けない(危険度:)
- 給与の減額がある(危険度:)
- スキルアップできない(危険度:)
- 裁量労働制(危険度:)
研修がない(危険度:)
絶対やめてください。
未経験からスキルをつけるために入社するのに、研修がないと意味がありません。
悪い会社だと、「研修1日」、「自己学習」、「ビジネスマナーのみ」など、スキル身につかない研修をさせられる場合があります。
ここは絶対チェックをしてください。
エンジニアとして働けない(危険度:)
100%使い捨てにされます。
エンジニアではなく、次のプロジェクトから参加させられる場合はやめた方がいいです。
- 事務
- サポート
- コールセンター
- 営業
- キッティング
- 翻訳
IT業界と言いつつ、ただの人材派遣会社もあるので注意してください。
給与の減額がある(危険度:)
プロジェクトが決まるまで、自宅待機を指示されることがあります。
ただの自宅待機ならいいですが、
その期間は「給与は減額」、「強制的に有給を消化」にする会社があります。
もはや違法なので、絶対に気をつけてください。
スキルアップできない(危険度:)
新人はテストだけをやらされて、全く開発にかかわれないことがあります。
テストは重要ですが、その経験だけでは市場価値はあがりません。
入社前にどんなスケジュールでスキルアップできるか確認してください。
裁量労働制(危険度:)
結論、会社によります。
裁量労働制は、自分の判断で働き方や時間を決めて、成果をだすための制度です。
ただ、会社によっては社員に残業代を払いたくないから、制度を導入して悪用していることがあります。
そもそも、未経験に自分の判断で仕事をしろといっても無理です。
裁量労働制を取り入れている会社は注意が必要かなと。
スキルを身につければ希望はかなう

何回も話しますが、IT企業の選び方は「スキルが身につくか」どうかです。
- 有名な会社で働きたい
- お金がほしい
- 自由に働きたい
- やりたい仕事をしたい
- 独立したい
スキルさえ身につけてしまえば、希望が叶う会社へ転職すればいいだけです。
- スキルが身につく会社は、3年間しがみつけ!
- スキルが身につかない会社は、すぐ辞めろ!
かなえたい希望があるなら、上の2点を大事にしてください。
最後に:転職が不安ならプログラミングスクール

未経験で転職が不安な方は「プログラミングスクール」を利用するのも方法です。
- エンジニアの仕事が自分に合うか確認できる
- 転職のときに有利
- エンジニアの先輩にリアルな話をきける
Webで学べるプログラミングスクールもあるので、今の会社にいながら勉強が可能です。
無料期間のあるプログラミングスクールなどで、エンジニアの仕事を体験してみるのも方法ですよ。
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