「SESの面談に落ちる…。」、「客先常駐の面談に受からない…。」
その理由をSES営業8年の僕が解説。
SES・客先常駐の面談に落ちる人の特徴を紹介しつつ、受からない人が改善すべき5つをお伝えしたいと思います。
本記事を参考にして、SES・客先常駐の面談を突破しましょう。
僕はSES営業を始めて8年以上になりますが、500回ほどエンジニアの面談に同席してきました。
今回はそんな僕が8年間で学んだ、
SES・客先常駐の面談に落ちる人の特徴と、受からない人が改善すべき5つのポイントをお伝えします。
本記事のテーマ
- SES・客先常駐の面談で落ちる人の特徴は?
- SES・客先常駐の面談が受からない人が改善すべき5つ
- 補足:SES・客先常駐の面談は違法なの?

私も面談に受かるようになるかな?

しっかりポイントを学んで面談にいけば大丈夫だよ!
SES・客先常駐の面談で悩んでいる方は、ぜひご覧ください。
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SES・客先常駐の面談で落ちる人の特徴は?

SES・客先常駐の面談で落ちる人の特徴は、シンプルに4つ。
- その①:スキル不足
- その②:発言が後ろ向き
- その③:コミュニケーション力不足
- その④:準備不足
それぞれ、見ていきましょう。
その①:スキル不足
結論、仕方ないですね。
現場が必要としているスキルがなかったら、合格しないのは当然かなと。
エンジニアが悪いわけではなく、事前に案件の確認をしなかった営業のせいです。

気にする必要はないので、次の面談でがんばればOKです!
ただ、スキル不足でも“前向きな姿勢”と“やる気”を見せれば、合格する可能性もあります。
- スキルは足りないけど、やる気があるから試しにオファーしようかな
- 今はまだ経験不足だけど、うちで育ててあげよう
こんな感じに思ってもらえることがあります。
案件内容を聞いてスキルが足りないと思っても、最後まで前向きな姿勢でいればチャンスはあります。
その②:発言が後ろ向き
この人と“働きたくない”と思われたら、面談は落ちます。
- 残業できますか? → やれと言われたらやります。
- 周りのフォローもお願いします → 時間があればやります。
- この経験ありますか? →経験がないのでやれません。
いわゆる、ネガティブ発言ですね。
客先は一緒に働く『仲間』を探しているので、協力的じゃない人と仕事をしたいとは思いません。

例えば、「経験はありませんが、現場に入ったら積極的に覚えていきたいと思います!」とか、前向きな発言をしましょう。
あと、面談中に“メモを取らない”、“相手の顔を見ない”、“あいづちをしない”とかもNGです。
「このプロジェクトに興味ないんだ、、、。」と思われてしまうので。
面談中の発言、行動に気をつけて、“一緒に働きたい”と思われるように心がけましょう。
その③:コミュニケーション力不足
質問に「わかりやすく」答えられるかどうか。
営業みたいな交渉術や、パリピみたいなテンションは必要ありません。
例えば、「PHPの経験はどれくらいですか?」という質問を例に見てみましょう。
わかりづらい答え
- 「大学を卒業して、今の会社に入ってからPHPは使っています」
- 「PHPは1つ前の現場で使ったことがあります」
これだと、PHPの経験工程や年数がわからないので、聞かれたことに答えられていません。
言葉のキャッチボールができていないと、「一緒に仕事してもやりづらそうだな」という印象をもたれてしまいます。
実際、次のような理由でNGになった人もいましたので。
- 質問に対する回答が、的外れな内容が多い
- 話している内容が、何をいっているかわからない
- 話が長くて、一緒に仕事をすると疲れそう
正しい回答としては、
「PHPは3年ほど経験があります。基本設計の経験もありますが、詳細設計と製造が得意です。」
こんな感じに、「短くまとめて、結論から話す」がベスト。
相手が何を知りたいのか意識して、言葉のキャッチボールをしましょう。
その④:準備不足
「会社に言われたので面談に来ました」って感じで、何にも準備せずに来る人がいます。
- 自己紹介を考えていない
- 案件に合いそうな、自分の経験をまとめていない
- 案件概要に記載されている、分からないことを調べていない
そりゃあ、受からないですよね、、、。
準備していないので、「自己紹介が長くなりすぎて、何を言っているかわからない」、「的外れな経験を話して、面接担当に飽きられる」というのはよく見ます。
仕事終わりに面接は大変かと思いますが、客先も状況は一緒です。
面談前の10分だけでも良いので、何を話すかを考え、どんな案件かを確認するようにしましょう。
SES・客先常駐の面談が受からない人が改善すべき4つ

SES・客先常駐の面談が受からない人は、次の4つを改善しましょう。
- その①:短くまとめて、結論から話す
- その②:事前に準備する
- その③:やる気を見せる
- その④:営業をうまく利用する

この4つを改善すれば、スキル不足のチャレンジ案件でも、合格の可能性が高まりますよ!
具体的に1つずつ見ていきましょう。
その①:短くまとめて、結論から話す
「短くまとめて、結論から話す」は、「ビジネスの基本」。
具体的には、次のように話しましょう。
- 新しい分野に興味はありますか? → あります!なぜなら、・・・・
- 設計と開発どちらが得意ですか? → 得意なのは開発です!なぜなら、・・・
- 分からないことがあったらどうしますか? → まずは自分で調べます!その後、・・・
こんな感じですね。
面談担当はスキルだけじゃなく、コミュニケーションが取りやすいかも気にしています。

せっかく仕事をするなら、話しやすい人がいいですからね。
また、面談は長くても1時間ほどしかありません。
何人か参加する複数面談だと、時間はもっと短くなります。
短い時間の中で、効率よく自分をアピールしつつ、案件について知るためには、「短くまとめて、結論から話す」スキルが重要。
すぐにできるスキルなので、ぜひ意識してみてください。
その②:事前に準備する
- 自己紹介の内容
- 面談先の案件に近しい経験の確認
- 案件先への質問
最低限、この3つは準備しておきましょう。
事前に準備をすることで、「余裕をもって面談に参加できる」というメリットがあります。
余裕がある → 緊張しない → 受け答えが落ち着いてできる
面談に受からない人には、「緊張して上手く話せなかった」という人がいます。
緊張することは仕方ないですが、準備不足からの“不安”で緊張するのはもったいないかなと。
落ち着いて面談に参加するためにも、事前準備はしっかりしておきましょう。
その③:やる気を見せる
スキル不足なら“やる気”でカバーしましょう。
- スキルがあるけど、不平不満が多く、やる気のない人
- スキルはないけど、前向きでやる気がある人
「どっちの人と仕事をしたいか?」と聞かれたら、「②スキルはないけど、前向きでやる気がある人」ですよね。
具体的には、「前向きな姿勢でポジティブな発言」をする人が、面談に受かりやすいです。
- 経験は浅いですが、スキルアップができるので挑戦したいです!
- この案件が一番魅力を感じたので、ぜひ参画させてください!
- この経験はありませんが、事前に勉強しておきます!
前向きな姿勢をアピールできると、「うちの現場で育てよう!」という感じで合格になったりします。
さらにポイントとしては、「笑顔」も意識すること。
不愛想な人より、笑顔な人と一緒に仕事はしたいですからね。
普段からポジティブな発言を意識してみましょう。
その④:営業をうまく利用する
面談に同席してくれる営業から“ポイント”を聞きましょう。
なぜなら、案件について一番くわしい情報をもっているから。
案件概要はメールで送られてくる文面だけなので、
「結局…何をする案件なの?」と分かりづらいことが多いですよね。
面談に同席する営業は、客先から案件詳細や求める人材について直接話を聞いているので、くわしく内容を知っています。
面談に行くまでの時間を利用して、いろいろと質問しましょう。
- 案件の特徴は?
- アピールするべき点は?
- 聞かれる質問は?
- どんな人が受かりやすい?
- 気をつける点は?
このあたりは聞いておくべきかなと。
面談に同席する営業も、あなたを受からせたいと思っているので、詳しく教えてくれるはずです。
誰かと話すことで緊張もほぐれるので、ぜひ試してみてください。
補足:SES・客先常駐の面談は違法なの?

面談対策じゃないですが、「SESの面談は違法じゃないのか?」という質問があるのでお答えします。
結論、派遣契約なら違法、SESの準委任契約はグレー。
派遣の場合は、次の「派遣法に違反」するので完全アウトです。
労働者派遣法第26条6項
引用:総務省行政管理局-e-Gov ポータルー労働者派遣法
労働者派遣(紹介予定派遣を除く。)の役務の提供を受けようとする者は、労働者派遣契約の締結に際し、当該労働者派遣契約に基づく労働者派遣に係る派遣労働者を特定することを目的とする行為をしないように努めなければならない。
いろいろ書いてありますが、“事前面接”、“スキルシートの依頼”など、エンジニアを特定する依頼は派遣契約だとNGということです。
一方、SESの準委任契約に関しては、厚生労働省が発行している「労働者派遣・請負を適正に行うためのガイド」で、次のように記載されています。
労働者派遣・請負を適正に行うためのガイド
発注者が請負労働者の職務経歴書を求めたり事前面談を行ったりする場合は、
一般的には当該行為が請負労働者の配置決定に影響を与えるので、労働者派遣事業又は労働者供給事業と判断されることがあります。
引用:労働局-労働者派遣・請負を適正に行うためのガイド
簡単にいうと、「派遣と一緒って判断することがあるので、NGになることもある」ということ。
SESの準委任契約だと、面談はあいまいなグレー部分とされています。
面談ではなく、「顔合わせ・職場見学」ならOK
なぜなら、派遣先や客先だけに決定権があることが、違法とされるためです。
- 面談・面接:エンジニアを選考するからNG
- 顔合わせ・職場見学:エンジニアも働く現場を選ぶ機会になるからOK
上記の理論ですね。
営業からは面談と聞かされていても、会社間では「顔合わせ・職場見学」として対応していることがほとんど。

まぁ、職場見学と言いつつ、面談しているんですけどね…。
IT業界では実態と法律が合っていないので、「顔合わせ・職場見学」として違法じゃないけど、グレーな対応をしているのが現状です。
まとめ:エンジニアも案件を選ぶ権利があるということ

本記事のポイントをまとめました。
- 面談に落ちる人の特徴は4つで、スキル不足は仕方ない
- ネガティブ発言、言葉のキャッチボール、準備不足は気をつけるべし
- 面談に受からない人は改善すべき点は4つある
- 結論から話す、事前に準備する、やる気を見せる、営業を利用するを意識する
- SESの面談は違法じゃないけど、グレー。派遣はNG。
こんな感じ。
最後にお伝えしたいのが、『エンジニアも案件を選ぶ権利がある』ということ。
面談に受かろうとすると、「不安→緊張→暗い印象→不合格」の悪循環になります。
「どれどれ?おれ様に見合った案件なのか聞いてやろうか!」くらいな意識を持つ感じで良いかなと。
人生の貴重な時間を過ごす客先を選ぶので、受け身で面談に参加するのはもったいないですからね。

前向きな気持ちで面談に参加した方が、受かる確率も上がります!
というわけで、今回は以上です。
面談は大変なので、少しでも記事が参考になれば幸いです。