![]() | IT系の国家資格を知りたい人 「IT系の国家資格ってどんな種類があるの? やっぱり難しいのかな‥‥? IT国家資格の種類だけじゃなく、難易度や合格率とかも一覧でみてみたい!」 |
こういった悩みを解決します。
本記事のテーマ
- IT系の国家資格とは?【難易度・分野別の一覧】
- IT全般の知識を証明する資格【おすすめ3選】
- コンサル思考の方へ!【おすすめ資格2選】
- マネージャー思考の方へ!【おすすめ資格2選】
- スペシャリスト思考の方へ!【おすすめ資格5選】
この記事を書いている僕は、IT業界で営業と採用を8年ほど。
キャリアコンサルタントの国家資格をもっています!

IT系の資格って、種類が多くて分かりづらいんだけど…。

IT系の資格は、めちゃめちゃ種類があるからね!
IT資格を大きくわけると、次の2種類
- 国家資格
- 民間資格(ベンダー資格)
「種類が多くてわからない…」、「選べない…」という方は、たくさんいるかなと。
そこで今回は、IT資格の基本である「IT国家資格」を一覧でまとめました。
「分野別」、「難易度」、「合格率」も一発でわかりますので、ぜひご覧ください。
IT系の国家資格とは?【難易度・分野別の一覧】

IT系の国家資格は、次の4分野・12種類です。
資格名 | 難易度 | 分野 |
---|---|---|
ITパスポート | IT全般 | |
基本情報技術者 | IT全般 | |
応用情報技術者 | IT全般 | |
ITストラテジスト | コンサル | |
システム監査技術者 | コンサル | |
プロジェクトマネージャ | マネージャー | |
ITサービスマネージャ | マネージャー | |
システムアーキテクト | スペシャリスト | |
エンベデッドシステムスペシャリスト | スペシャリスト | |
データベーススペシャリスト | スペシャリスト | |
ネットワークスペシャリスト | スペシャリスト | |
情報処理安全確保支援士 | スペシャリスト |
上記のIT資格は経済産業省が認定する国家資格。
IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)が実施しています。
各資格の難易度は「ITスキル標準(ITSS)」にあわせて、「★1(やさしい)~★4(むずかしい)」の4段階になっています。

「ITスキル標準(ITSS)」ってなに?

経済産業省がきめた、個人のITスキルを表した指標だよ!
難易度の順番で一つずつご紹介しますね。
IT全般の知識を証明する資格【おすすめ3選】

- ITパスポート
- 基本情報技術者
- 応用情報技術者
この3つは、「IT全般」の知識を証明する資格。
超基礎の「ITパスポート」から、高レベルの「応用情報技術者」までの3段階にわかれています!
①:ITパスポート
IT資格の中でも、超基礎レベル。
業界は関係なく、すべての社会人が身につけておくべきIT知識を学びます。
高校生や大学生も勉強する、「IT基礎力」を証明する資格です。
チェックポイント
名称(略) | ITパスポート(IP) |
対象者 | IT知識を身につけたい、すべての社会人・学生 |
応募者数 | 約107,100名 |
合格率 | 約51.7% |
難易度 | |
試験回数 | 随時 |
参考サイト | ITパスポート試験(IP) ~ あなたのIT力を証明する国家試験 ~ |

②:基本情報技術者
ITエンジニア向けの基本資格(入門編)。
「コンピュータ」だけではなく、「プログラミング」「ソフトウェア設計」など、システム開発の全体的な知識が求められます。
年間15万人以上が受験する、IT系の国家資格で一番人気の資格です。
チェックポイント
名称(略) | 基本情報技術者(FE) |
対象者 | 情報処理の基本スキル・知識を証明したい方 |
応募者数 | 約169,100名 |
合格率 | 約25.7% |
難易度 | |
試験回数 | 年2回(春秋) |
参考サイト | 基本情報技術者試験(FE) ~ ITエンジニアの登竜門 ~ |

③:応用情報技術者
高いレベルのエンジニア向けの資格(応用編)。
「基本情報技術者」より高いレベルの知識が必要です。
特に「経営戦略」、「情報戦略」を経営視点で考え、戦略の立案もできるレベルが求められます。
システム開発者としてだけではなく、経営視点が必要な資格です。
チェックポイント
名称(略) | 応用情報技術者(AP) |
対象者 | 高いレベルのIT知識・スキルを証明したい方 |
応募者数 | 約99,400名 |
合格率 | 約22.3% |
難易度 | |
試験回数 | 年2回(春秋) |
参考サイト | 応用情報技術者試験(AP) ~ ワンランク上のITエンジニア ~ |

コンサル思考の方へ!【おすすめ資格2選】

- ITストラテジスト
- システム監査技術者
IT業界でコンサルタント、経営視点で活躍したい方向けの資格。
ITを利用した経営戦略や、リスク管理の知識が求められます。
エンジニアだけではなく、営業や管理部門の頂点を目指す方向けです。
①:ITストラテジスト
「ITコンサルタント」、「IT部門の最高責任者(CIOやCTO)」を目指す方におすすめ。
企業の経営戦略をもとに、ITを活用して新規事業の企画・立案・実施の考え方が必要です。
既存事業の改革や、システム開発全体の統括などの知識が求められます。
チェックポイント
名称(略) | ITストラテジスト(ST) |
対象者 | ITを活用して事業戦略の企画・提案をする専門家 |
応募者数 | 約7,500名 |
合格率 | 約15.4% |
難易度 | |
試験回数 | 年1回(秋) |
参考サイト | ITストラテジスト試験(ST) ~ 経営とITを結びつける戦略家 ~ |

②:システム監査技術者
情報システムのリスク分析・評価・検証・改善・管理スキルを証明する資格。
「監査部門」「情報システムの責任者」「セキュリティ担当」を目指す方へおすすめです。
ITガバナンスやコンプライアンス知識が求められます。
チェックポイント
名称(略) | システム監査技術者(AU) |
対象者 | ITシステムの監査(点検・評価・検証)する専門家 |
応募者数 | 約4,100名 |
合格率 | 約14.6% |
難易度 | |
試験回数 | 年1回(春) |
参考サイト | システム監査技術者試験(AU) ~ 独立した立場でITを監査する御意見番 ~ |

マネージャー思考の方へ!【おすすめ資格2選】

- プロジェクトマネージャ
- ITサービスマネージャ
マネジメントや管理職で活躍する人だけではなく、これからマネージャーを目指す方へおすすめの資格。
プロジェクトを成功に導く知識・スキルだけではなく、マネージメント力が必要です。
①:プロジェクトマネージャ
プロジェクトの管理・監督者向けの資格。
システム開発プロジェクトの目標達成のため、全責任をもって計画・管理・実行する能力が必要です。
また、プロジェクトメンバーの育成や、チーム全体の向上も求められます。
チェックポイント
名称(略) | プロジェクトマネージャ(PM) |
対象者 | プロジェクト全体の計画・実行を統括する管理者 |
応募者数 | 約17,500名 |
合格率 | 約14.1% |
難易度 | |
試験回数 | 年1回(春) |
参考サイト | プロジェクトマネージャ試験(PM) ~ ITプロジェクトの成功請負人 ~ |

②:ITサービスマネージャ
ITサービスマネージャは、安全性・信頼性の高いサービスを提供する方。
システムの安定稼働はもちろん、継続的な改善・品質向上を目指します。
「システムの運用保守」「ヘルプデスク」「コールセンター」で、リーダーやマネジメントを目指す方へおすすめの資格です。
チェックポイント
名称(略) | ITサービスマネージャ(SM) |
対象者 | ITサービスの向上・改善を提供できる専門家 |
応募者数 | 約5,100名 |
合格率 | 約14.7% |
難易度 | |
試験回数 | 年1回(秋) |
参考サイト | ITサービスマネージャ試験(SM) ~ ITサービスの安定提供を約束する仕事人 ~ |

スペシャリスト思考の方へ!【おすすめ資格5選】

エンジニアとして、自分自身のスキル向上を目指す方へおすすめの資格。
- システムアーキテクト
- エンベデッドシステムスペシャリスト
- データベーススペシャリスト
- ネットワークスペシャリスト
- 情報処理安全確保支援士
エンジニアが活躍する分野は多く、その一つひとつの専門家(スペシャリスト)である証明ができます。
①:システムアーキテクト
上流工程のスペシャリストの証明。
システムアーキテクトは「システムの設計・構築をする人」です。
要件定義・システム設計の専門家として、上級エンジニアを目指す方へおすすめの資格です。
名称(略) | システムアーキテクト(SA) |
対象者 | 上流工程(要件定義・設計)の専門家 |
応募者数 | 約8,300名 |
合格率 | 約15.3% |
難易度 | |
試験回数 | 年1回(秋) |
参考サイト | システムアーキテクト試験(SA) ~ 業務とITのグランドデザイナー ~ |

②:エンベデッドシステムスペシャリスト
組込み系のスペシャリストの証明資格。
ハードウェアとソフトウェアを組み合わせ、システムを構築する専門家です。
モノとインターネットがつながった今の時代で、IoT系エンジニアを目指す方へもおすすめの資格です。
チェックポイント
名称(略) | エンベデッドシステムスペシャリスト(ES) |
対象者 | 組込み開発の専門家 |
応募者数 | 約4,800名 |
合格率 | 約16.0% |
難易度 | |
試験回数 | 年1回(春) |
参考サイト | エンベデッドシステムスペシャリスト試験(ES) ~ IoT時代に欠かせない組込みシステムの腕利きエンジニア ~ |

③:データベーススペシャリスト
データベースの専門家として、活躍したい方におすすめ。
高いレベルでデータベースの企画・開発・運用・保守まで求められます。
データベース管理者や、インフラ系エンジニアのスペシャリストの証明ができます。
チェックポイント
名称(略) | データベーススペシャリスト(DB) |
対象者 | データベース・インフラの専門家 |
応募者数 | 約16,800名 |
合格率 | 約14.4% |
難易度 | |
試験回数 | 年1回(春) |
参考サイト | データベーススペシャリスト試験(DB) ~ ビッグデータ時代に求められる、データ志向の担い手 ~ |

④:ネットワークスペシャリスト
ネットワーク・インフラエンジニアの高い専門性を証明する資格。
ネットワークシステムの「企画・要件定義・設計・構築・運用・保守」と全体的に活躍したい方におすすめです。
チェックポイント
名称(略) | ネットワークスペシャリスト(DB) |
対象者 | ネットワーク・インフラの専門家 |
応募者数 | 約18,300名 |
合格率 | 約14.4% |
難易度 | |
試験回数 | 年1回(秋) |
参考サイト | ネットワークスペシャリスト試験(NW) ~ ネットワーク社会を担う花形エンジニア ~ |

⑤:情報処理安全確保支援士
セキュリティ分野のスペシャリストを証明。
サイバーセキュリティの専門知識をもち、リスクの分析・評価、安全なシステムの企画・設計・開発・運用が求められます。
「セキュリティエンジニア」や「セキュリティコンサルタント」で活躍したい方におすすめです。
チェックポイント
名称(略) | 情報処理安全確保支援士(SC) |
対象者 | 情報セキュリティの専門家 |
応募者数 | 約43,400名 |
合格率 | 約19.1% |
難易度 | |
試験回数 | 年2回(春秋) |
参考サイト | 情報処理安全確保支援士試験(SC) ~ ITの安全・安心を支えるセキュリティの番人 ~ |

資格の専門学校も検討が必要

独学だと勉強が続かない人は、検討しましょう。
難易度が高い資格ほど、受験機会が少なくなり、モチベーションを保つのがむずかしいです。

難易度4の資格だと、年に1回しか受ける機会もないですからね…。
資格の学校を使うメリットは、次の3つ。
- 専門の講師から、試験対策を受けられる
- スケジュールにそって、計画的に学べる
- 受講費用を払っているので、やるしかなくなる
忙しくて通学するヒマがない人は、「通信講座」や「Web受講」を利用すればOKかなと。
ちなみに、私もキャリアコンサルタントの試験を受けたときは、「Web受講+通学」で1年勉強しました!

1年も独学で勉強する精神力が、私にはなかったです…ww
本気で資格取得を目指す方は、一つの方法として考えてみてください!
最後に:なぜ資格取得するか考えよう

資格取得を考える方は、おそらく理由は3つかなと。
- 自分のスキルアップ
- 昇級・昇格に必要
- やりたい仕事のため
資格取得は、「長期間の勉強」が必要。
ぶっちゃけ、明確な目標や理由がないなら、時間の無駄です。
- やりたい仕事のために資格を取りたい!
- 転職のために資格を取りたい!
- 年収アップのために資格を取りたい!
けど、本当に「資格」が必要なのでしょうか?
資格がなくても「転職」、「独立」、「社内の配置換え」でかなえられる可能性もあるかなと。
もし「わからん!」ってことなら、IT系のエージェントへ相談するのも一つの方法です。
おすすめIT転職エージェント【3選】
本気でおすすめしたいIT転職エージェントについては、「【SE必見】IT転職エージェントおすすめ10選!SES・SIerエンジニア向けに経験・職種別で紹介」の記事で詳しくまとめてあります。

それでは、今回はこの辺で。
最後までお付き合いありがとうございました。