プライム案件のSES企業とは？メリット4つとエンド直の会社を探す方法

SESは下請けの仕事しかないと思っていませんか？

下請けが基本のSESでも、プライム案件（元請け・エンド直）の会社はあります。

そんな今回は、プライム案件のSES企業について解説。

メリットやデメリットだけではなく、プライム案件のSES企業へ探す方法もみていきましょう。

SESのプライム案件（エンド直）とは

SESでもプライム案件（エンド直）の仕事をする会社があるのは知っていますか？

そもそもプライム案件とは、仕事を発注する企業（エンド）から直で契約した案件のこと。

プライムには、もともと「第一」「最重要な」という意味があります。

IT業界は多重下請け構造で、元請けから委託された仕事が、２次請け、３次請け、4次請けと再委託される仕組みです。

上の立場になるほど年収が高く、立場も上になります。

この多重下請け構造の中では、SESのほとんどが5次請け以下の下請け企業です。

ただし、SESでもプライム案件（エンド直）の仕事をする会社もあります。

営業力があったり、組織的に案件をこなすSES企業であれば、プライム案件を取ってくるのは可能ですからね。

SESは会社選びが本当に大切なので、IT転職エージェントに相談するのがおすすめですよ。

SESでプライム案件のメリット

本章では、SESのプライム案件のメリット（利点）を4つ解説します。

会社の利益とエンジニアの給料が高い

SESのプライム案件のメリットは、会社の利益とエンジニアの給料が高いことです。

プライム案件では仲介企業がないため、中間マージン（手数料）を取られることがありません。

直接取引だと会社の利益が高くなるため、エンジニアの給料も高くすることができます。

反対に仲介が多い下請け企業ほど、会社の利益は減り、エンジニアの給料は低くなります。

会社の立ち位置によって、同じSESでも給料に大きな差がでるのは覚えておきましょう。

自社の人と仕事ができる

SESのプライム案件は、自社の人と仕事ができるのもメリットの1つ。

プライム案件を請け負った会社がメイン担当のため、自社の人とチームで仕事ができます。

1人で客先に常駐することがある下請けSESと違い、同じ会社の人と一緒なので仕事はやりやすいでしょう。

またプライム案件だと、職場が自社でOKなこともあります。

客先常駐をせずに仕事ができるのも、大きなメリットのひとつです。

上流工程のスキルが身につく

SESのプライム案件では、上流工程のスキルが身につくのもメリットです。

発注先（エンド）から直接依頼を請けているため、次のような上流工程から案件を担当できます。

下請け企業では、開発やテストの仕事が多く、上流工程の経験がしづらいです。

スキルアップや管理職を目指したいなら、SESのプライム案件で上流工程のスキルを身につけましょう。

ちなみにIT業界では、上流工程からできるエンジニアの市場価値は高いです。

上流工程のスキルがあれば、仕事の幅が広がるだけでなく、SES以外の会社への転職も可能ですよ。

プロジェクトの進行を管理できる

自分たちでプロジェクトの管理ができるのも、SESのプライム案件のメリット。

発注先（エンド企業）のお客様と直接コミュニケーションが取れるからです。

下請けとして案件に参加していると、上からの指示で仕事を進めます。

自分たちで案件のコントロールができないため、急なムチャぶりでも対応しなければなりません。

IT業界は多重下請け構造のため、上の会社に主導権があります。

自分たちで案件を管理したいなら、上の立場の会社を選びましょう。

SESでプライム案件のデメリット

もちろん、プライム案件はメリットばかりではありません。

本章では、SESのプライム案件のデメリットを解説します。

責任が大きい

SESのプライム案件のデメリットは、下請けと比べて責任が大きいことです。

発注先（エンド企業）から直で仕事を請け負っているため、案件の納期や品質に責任をもたなくてはなりません。

もし何かトラブルがあった場合、責任はプライム案件を担当している会社にあります。

とはいえ、大きな責任があるかわりに、年収が高く、やり遂げたときの達成感も大きいですよ。

開発の仕事が少ない

SESのプライム案件では、開発の仕事が少ないというデメリットがあります。

プライム案件は上流工程の仕事が多く、開発は下請けに依頼するのが一般的です。

上流工程のスキルが身につきやすいかわりに、手を動かすプログラミングの機会は少なくなります。

管理や雑務が多い

SESのプライム案件は、管理や雑務が多いです。

下請けは指示されたことをやりますが、プライム案件を担当する会社は違います。

プロジェクトをスムーズに進めるため、技術的なスキルだけでなく、管理者としての役割も求められます。

プライム案件のSES企業を探す方法

下請けから抜け出したいなら、プライム案件のSES企業を探しましょう。

本章では、プライム案件のSES企業を探す方法を2つ紹介します。

プライム案件のSES企業に転職を考えている方は、ぜひ参考にしてください。

IT転職エージェントを使う

プライム案件のSES企業を探すなら、IT転職に強いエージェントを使うのがおすすめです。

IT転職エージェントは、企業の紹介から内定までのサポートを無料でしてくれます。

また、求人サイトだけではわからない企業情報も、専任のアドバイザーが教えてくれるのも魅力です。

プライム案件のSES企業が気になる方は、ぜひIT転職エージェントに相談してみましょう。

以下におすすめのIT転職エージェントをまとめましたので、ぜひ活用してみてください。

取引先の企業をチェックする

取引先をチェックすることで、プライム案件が多いSES企業を見分けることができます。

プライム案件のSES企業は、ITに限らず、いろいろな業界の会社と直契約をしています。

反対に下請けしか担当できないSES企業は、同じIT系の会社からしか仕事をもらうことがでません。

会社のホームページに「主要取引先」を掲載していることは多いので、どんな取引先が多いかチェックしてみましょう。

SESのプライム案件まとめ

今回は、SESのプライム案件について解説をしました。

「SES＝下請け」と思っている人は多いですが、プライム案件（元請け・エンド直）を担当している会社はあります。

プライム案件の会社は年収が高く、上の立場で仕事ができるメリットがある反面、デメリットもあります。

しっかりとメリット・デメリットを理解した上で、会社選びをしましょう。

また、プライム案件のSES企業を探すなら、IT転職エージェントを使うのがおすすめです。

専任のアドバイザーがあなたの希望に合った会社を紹介してくれるので、転職に失敗するリスクを減らせますよ。