![]() | システムエンジニアとプログラマーの違いを知りたい人 「システムエンジニアとプログラマーの違いってなに? SEとか、PGとか、役割が違うのかな? 仕事内容や必要なスキル、年収の違いとかも教えてほしいな! あと、どっちを目指すべきかも知りたい!」 |
こういった悩みを解決します。
本記事のテーマ
- システムエンジニア(SE)とプログラマー(PG)違いとは?
- システムエンジニア(SE)とプログラマー(PG)に必要なスキルの違い
- システムエンジニア(SE)とプログラマー(PG)の年収の違い
- キャリアパスの違い【ゼネラリストかスペシャリスト】
- まずは、プログラミングスキルを高めよう!
この記事を書いている私は、IT業界で営業と採用を8年ほど。

システムエンジニア(SE)とプログラマー(PG)の違いがわかりません…。

私も昔は違いがわからなかったので大丈夫!
すぐに覚えられますよ!
本記事では、同じ悩みを持つ人に向けて「システムエンジニア(SE)とプログラマー(PG)違い」を分かりやすく説明します!
システムエンジニア(SE)とプログラマー(PG)違いとは?

役割が違います。
- システムエンジニア(SE):「システムの設計」をする人
- プログラマー(PG):「システムを製造」する人。
システムを作る流れ(工程)は、次のとおり。

システムエンジニアとプログラマーでは、担当する「工程」が違ってきます。
詳しく説明しますね!
システムエンジニア(SE)の役割とは?

顧客からの要望をヒアリングし、希望にあった「システムの設計」をする人。
上流工程をメインに担当します。
チーム管理やマネジメントもシステムエンジニアの仕事です。
具体的には、次の5つの工程が仕事内容。
- 工程①:要件定義
- 工程②:基本設計
- 工程③:詳細設計
- 工程⑦:総合テスト
- 工程⑧:運用テスト
No. | 工程 | SE担当 |
---|---|---|
1 | 要件定義 | ○ |
2 | 基本設計 | ○ |
3 | 詳細設計 | ○ |
4 | 開発・製造 | |
5 | 単体テスト | |
6 | 結合テスト | |
7 | 総合テスト | ○ |
8 | 運用テスト | ○ |
システムエンジニアの「要件定義」・「設計」をもとに、プログラマーが「開発・製造」するのが一般的な流れです。
工程①:要件定義
顧客へヒアリングして、「どんなシステムを希望しているのか?」を具体化する工程。
- システムの内容
- 希望の機能
- どんな使い方
- 納期
- 予算
繰り返し打ち合わせをして、上記の認識をすり合わせる工程です。
工程②:基本設計
「要件定義」をもとに、利用者(ユーザー)の視点で必要な機能を洗い出します。
- 業務フロー(なにができるか)
- 機能の一覧表
- 画面レイアウト
- 帳票レイアウト
- サーバー環境
- データベース
操作画面のイメージなども、ここで設計します。
システムの使いやすさにつながる重要なポイントです。
工程③:詳細設計
プログラマーへ向けた設計書の作成。
「どうやって機能開発をするか?」を書いた指示書です。
- 検索に文字入力 ⇒ 顧客情報を表示する
- ボタンをクリック ⇒ 画面が切り替わる
- ID・パスワード入力 ⇒ ログインする、間違いはエラー
- 商品を選ぶ ⇒ 商品をカートに入れる、購入画面の表示
上記のイメージ。
「基本設計」は顧客向けですが、「詳細設計」は開発者向けです。
工程⑦:総合テスト
システム開発の最終テスト。
顧客が使うときと同じ環境でシステムを動かし、問題ないかチェックする工程。
機能ごとにテストする「単体テスト」などありますが、「総合テスト」は完成した後にする、最終確認の作業です。
工程⑧:運用テスト
システム開発側ではなく、利用者(ユーザー)の視点でする最終テスト。
ユーザーが本番と同じようにシステムを動かして、問題がないかテストをする工程。
実際にユーザーとやり取りをしながらおこなうため、この工程はシステムエンジニアが担当します。
プログラマー(PG)の役割?

プログラミング言語を使って、「システムを製造」する人。
- プログラミングとは?
専用の言語を使い、コンピューターに「こう動いてほしい!」と伝えること
具体的には、次の3つの工程が仕事内容です。
- 工程④:開発・製造
- 工程⑤:単体テスト
- 工程⑥:結合テスト
No. | 工程 | PG担当 |
---|---|---|
1 | 要件定義 | |
2 | 基本設計 | |
3 | 詳細設計 | |
4 | 開発・製造 | ○ |
5 | 単体テスト | ○ |
6 | 結合テスト | ○ |
7 | 総合テスト | |
8 | 運用テスト |
ちなみに「プログラミング」は、次のようにも呼びます。
- 開発
- 製造
- コーディング
- コードを書く
- プログラムを組む
- PG工程
- プログラミング工程
プログラマーの仕事は、「コンピューターと会話して希望通りに動くよう指示すること」と覚えておきましょう。
工程④:開発・製造
システムを実際に作っていく工程。
コードと呼ばれる専用の言語を書くことが「開発(プログラミング)」です。

上記のようなイメージですね。
工程⑤:単体テスト
機能一つひとつが、動くかテストをすること。
システムは「開発⇒テスト⇒修正⇒テスト」の繰り返しです。
プログラマーがつくったプログラム(コード)が、予想通りの動きをするかテスト検証するのが「単体テスト」です。
工程⑥:総合テスト
個々の機能を連携させて、正しく動くか確認するテスト。
「単体テスト」は機能一つひとつのチェックでしたが、「結合テスト」は機能を連携したときのテストです。
一つひとつは問題なくても、つなぐと動かないことがあります。

戦隊モノのロボットが、1体では動くけど、合体すると動かないなどはダサいですからね・・・。
それを無くすためのテストだと思ってください。
システムエンジニア(SE)とプログラマー(PG)に必要なスキルの違い

役割が違うので、求められるスキルも違います。
システムエンジニア(SE)に必要なスキル
顧客との折衝力・プロジェクトを成功させる能力が必要です。
具体的には次の3つ。
- ヒアリング力・提案力
- プロジェクト管理力
- システム開発全体の知識
一つひとつ説明していきます!
①:ヒアリング力・提案力
システムエンジニアは、システム開発の「企画」段階から顧客とかかわります。
- 要望のヒアリング
- 機能の提案力
- 納期・予算の交渉
どんなシステムを期待しているのか聞きだすだけじゃなく、「こういうシステムはどうですか?」と顧客へ提案することも必要。
自社にとって、無理な納期や予算にならないように「交渉する力」も重要です。
②:プロジェクト管理力
5つの「管理スキル」が必要
- スケジュール
- 予算
- 人員(リソース)
- 品質
- リスク
プロジェクト全体を考えながら動くことが、システムエンジニアは求められます。
③:システム開発全体の知識
「スペシャリスト(専門家)」より「ジェネラリスト(幅広い知識・経験)」。
システムエンジニアは全部の工程にかかわります。
そのため、一つの分野ではなく、幅広い知識とスキルが必要です。
プログラマー(PG)に必要なスキル
プログラミングスキルを身につけるには、次の3つが重要。
- 論理的思考力
- コミュニケーション力
- 読解力
解説していきます!
①:論理的思考力
論理的思考力=ロジカルシンキング
難しいものごとを分かりやすく、すじ道を立てて考え、問題を解決する能力です。
プログラミングは論理的思考の連続。
上記のように、「なにをしたら、どう動くのか」をコンピューターへ指示するのがプログラミングです。
感覚でシステムは動かないので、「論理的思考」はプログラマーにとって必須スキルです。
②:コミュニケーション力
チームメンバーと意思疎通をして、プログラミングをする能力。
「人付き合いがうまい」、「社交性がある」とは違います。
具体的には、次のようなコミュニケ―ション力です。
- 問題をわかりやすく、質問・相談する能力
- 質問にわかりやすく、答える能力
- 進捗や課題の状況を、まわりへ伝える能力
いわゆる「報連相」。
システム開発は一人ではできないので、チームメンバーと連携する「コミュニケーション力」が不可欠です。
③:読解力
- 設計書
- 仕様書
- 他人が書いたコード(プログラム)
これらを読み解く力が必要です。
プログラマーは「言葉」の指示以外にも、書類から「どうプログラミングするか」を考えなければならないので。
内容を「正しく」、「すばやく」読みとることで、仕事の効率が変わってきます。
システムエンジニア(SE)とプログラマー(PG)の年収の違い

内訳は次の通り。
項目 | SE | PG | 差額 |
---|---|---|---|
平均年収 | 551万円 | 418万円 | 133万円 |
月額給与 | 371,800円 | 298,500円 | 73,300円 |
年間賞与 | 1,050,300円 | 601,200円 | 449,100円 |
約130万円もSE・PGで平均年収に差が出ます。
また、「年齢・男女別」でもSE・PGの年収を比較してみました。

一般サラリーマンの平均年収は440万円なので、「システムエンジニア」は20代後半で超えることができます。
また、女性プログラマーをのぞけば、「SE・PG」は30代から平均年収が400万後半なので高い水準と言えるでしょう。
SEとPGで年収が違う理由
下記4つが理由です。
- システムエンジニアは人手不足
- システム全体の専門的な知識・技術が必要
- 上流工程や顧客との交渉が多い
- プロジェクトリーダー・マネージャーも含む
プログラマーは「手を動かすプレイヤー」の立ち位置ですが、システムエンジニアは「管理などマネージメント業務」が多いのが理由です。

IT業界以外でも、管理者のほうが給料は高いですからね。
ただ、SEもPGも努力次第では「年収1,000万円」を超えられるのが、IT業界の特徴です。
キャリアパスの違い【ゼネラリストかスペシャリスト】

ITエンジニアのキャリアパスは、大きく分けて次の2つ。
- ゼネラリスト
-
システム開発全体の知識・技術もって活躍【マネージャー思考】
- スペシャリスト
-
特定の分野や高いレベルのプログラミング能力で活躍【プレイヤー思考】
どっちが正解とかはありません。
得意不得意・向き不向きで考えてOKです。
ゼネラリスト【マネージャー思考】
一般的なキャリアパスはこちら。
開発・製造をメイン
設計・顧客折衝
PM補佐・チーム管理
プロジェクト全体の管理
徐々に上流工程を担当していきます。
さらに上を目指す人は「ITコンサルタント」として、経営課題の解決をしたりもします。
「システムエンジニア」の仕事にやりがいを感じる人は、「ゼネラリスト」があっていると思います。
スペシャリスト【プレイヤー思考】
次のようなイメージです。
- AIやIoTの最新分野が得意
- 特定の言語が高いレベルでプログラミングが可能
- 複数のプログラミング言語で開発ができる
自分のスキルを高めたい人は、「プログラマー」として「スペシャリスト」を目指すのが向いていると思います。
ゼネラリストだと「プロジェクト全体」や「チームメンバー」の管理がメインになってしまうので。
まずは、プログラミングスキルを高めよう!

プログラミングスキルの高い、システムエンジニアが最強。
なぜなら、「システムエンジニア(SE)」はプログラミングスキルが高くない人が多いため。
システム設計や管理がメインで、プログラミングの機会が少ないからです。

理解はしているが、実際に手を動かせない・・・なんてことも。
「プログラムが書けるシステムエンジニア」になれば市場価値が高まります!
また、キャリアパスの選択肢も増やせます。
- ゼネラリスト・スペシャリストどっちも選べる
- 技術力があるので独立できる
- プロジェクトごとにSE/PGの役割ができる
エンジニアだけじゃなく、IT業界を目指す人にも覚えてほしいポイントです。
最後に:システムエンジニア(SE)もプログラマー(PG)も貴重!

システムエンジニア(SE)とプログラマー(PG)の違いは「役割」です。
No. | 工程 | 担当 |
---|---|---|
1 | 要件定義 | SE |
2 | 基本設計 | SE |
3 | 詳細設計 | SE(PGも担当) |
4 | 開発・製造 | PG |
5 | 単体テスト | PG |
6 | 結合テスト | SE |
7 | 総合テスト | SE(PGも担当) |
8 | 運用テスト | SE |
ただ、共通しているのは「どちらも超貴重な人材」ということ。
なぜなら、IT業界は圧倒的な人手不足のため。
「経済産業省(IT人材需給に関する調査)」の調査では、2030年に日本のIT人材は「45万人」不足するといわれています。
そのため、「システムエンジニア(SE)」、「プログラマー(PG)」はどちらも重要な職種です。
どっちが上とかではなく、自分に合った働き方を選べびましょう。
それでは、今日はこの辺で。
最後までお付き合いありがとうございました!
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