SESの待機期間とは？給料が減額？クビになる？よくある質問を解説

SESの待機期間とは、常駐先が決まらず、社内や自宅で現場が決まるのを待っている期間のことです。

そんな今回は、SESの待機期間でよくある質問について解説します。

SESの待機期間は、会社によって給料や待機場所などが違います。

とはいえ、基本となる知識は一緒なので、ぜひ身につけておきましょう。

SESの待機期間とは？3つのパターン

SESの待機期間とは、常駐先が決まっておらず、社内や自宅で待っている期間のことです。

本章では、SESで待機になる基本的な3つのパターンを紹介します。

次の常駐先が決まらなかったとき

今の案件が終わるまでに、次の常駐先が決まらないときは待機となります。

SESでは1ヶ月前に案件の終了がわかるため、約30日の間に次の常駐先を探さなければなりません。

また、次の常駐先が決まったとしても、「今の案件の終了日」と「次の案件の開始日」までに期間があれば待機になります。

急に契約が終了したとき

SESは客先やエンジニアの都合で、急に契約が終了することがあります。

急に契約が終了してしまうと、次の常駐先が決まっていないため待機しなければなりません。

ちなみに、契約が急に終了するのは、次のようなケースがあります。

入社したばかりのとき

SESでは常駐先と面談をおこない、双方が問題なければ現場が決まります。

そのため、入社後は自宅や社内で待機し、面談が入れば対応する流れです。

新卒や未経験エンジニアは、入社後は研修を受けながら面談に参加します。

ただし、研修期間中に常駐先が決まらないと待機となってしまいます。

待機するかどうかは、会社の営業力も大切です。

SESの優良企業なら、待機の不安もなく研修に集中できますよ。

SESの待機期間中の給料は？

SESの待機期間中の給料については、よく質問をいただきます。

結論からいうと、SESの待機期間中の給料は会社次第です。

とはいえ、基本的には以下の2パターンに分かれます。

給料を100%支給してくれる会社なら、エンジニアの立場からすると安心です。

一方で、社員を「休業」扱いにして給料の60%しか支給しない会社もあります。

残念ですが、労働基準法の第26条で次のように定められており、違法ではありません。

労働基準法 第二十六条　休業手当

使用者の責に帰すべき事由による休業の場合においては、使用者は、休業期間中当該労働者に、その平均賃金の百分の六十以上の手当を支払わなければならない。

引用：e-GOV-労働基準法（昭和二十二年法律第四十九号）

簡単にまとめると、「会社の都合で社員が働けない状況（休業状態）は、給料の60%を支払えばOK」という意味です。

一部のブラックSES企業では、法律を利用して「待機＝休業」として給料の60%しか支払いません。

とはいえ、給料を60%しか支給しない会社は、はっきり言ってブラック企業です。

あなただけが損をするのはおかしいので、ブラック企業は早めに抜け出しましょう。

マイナビIT AGENT やGeekly（ギークリー）のIT特化型の転職エージェントであれば、ホワイトな優良企業を紹介してもらえますよ。

SESの待機期間がヤバい会社の特徴は？

SES業界では、エンジニアが待機するのはよくあります。

「SESの待機期間はヤバい！」という声を聞きますが、間違いなのでシカトしましょう。

ただし、「待機期間がヤバいSES企業」はあります。

この章では、待機期間がヤバいSES企業の特徴を3つ紹介します。

待機期間中の給料が6割になる

待機期間中の給料を減額するSES企業はヤバいです。

法律で休業あつかいにして給料を60%にできるとはいえ、エンジニアからしたら納得できません。

はっきり言って、待機中の給料を減らす会社は転職したほうがいいです。

同じSESでも、待機期間中の給料を100％支払ってくれる会社はいくらでもありますので。

待機期間が1ヶ月から半年を超える

SESの待機期間は、長くても1か月ほどです。

もし案件の紹介がなく、面談もないまま1ヶ月から半年を超えるなら、会社に問題があります。

もし何の説明もなく、待機が2ヶ月、3ヶ月と長引くような会社なら、早めに転職の準備をしましょう。

待機期間が長いとクビにしようとする

SESの待機期間が長いからといって、社員をクビにすることはできません。

ただし、待機期間が長い社員に次のような圧力をかけて、自己都合退職に追い込もうとする会社があります。

このような会社は、はっきり言って超ブラック企業です。

あなたの将来にとって何のメリットもないため、すぐにでも転職活動を開始しましょう。

とはいえ、適当に会社を選ぶと、転職に失敗する可能性が高くなります。

あなたの希望にあったホワイトな優良企業を探すなら、IT特化型の転職エージェントを使うのがおすすめですよ。

SESエンジニアが待機になる原因は？

本章では、SESエンジニアが待機になるよくある原因を3つ紹介します。

会社に営業力がない

営業力がない会社では、実力があるエンジニアでも待機になります。

取引先が少なく、案件がないため、短い期間で常駐先を決められないからです。

営業力がない会社には、次の特徴があります。

ひどい営業担当しかいない会社では、何カ月も待機させられたりします…。

営業のせいで待機になり、給料までカットするような会社だと最悪です。

エンジニアが面談に弱い

SESはスキルだけじゃなく、面談力も大切です。

いくら案件を紹介してもらっても、エンジニアが面談が苦手だと待機になってしまいます。

面談が苦手な場合は、次のポイントを意識しみましょう。

面談で「あなたと仕事をしたい！」と思わせるには、質問されたことに対して、わかりやすく回答することです。

必ず面談前に準備をして、あなたの魅力を伝えられるようにしましょう。

会社の戦略

あなたが待機になるのは、会社の戦略かもしれません。

SESでは、あえてエンジニアを待機させることがあります。

エンジニアを待機させて、より良い取引先や条件を探すためですね。

ただし、エンジニアに相談せず、勝手に待機させる会社は危険です。

会社の都合で案件を終了させたりするため、エンジニア側が振り回されてしまいます。

「案件を選べない」「会社都合で案件が変わる」なら、マイナビIT AGENT やGeekly（ギークリー）に相談して、今よりもいい会社を紹介してもらうのがいいでしょう。

SESの社内待機と自宅待機の違いは？

SESの待機には、社内待機と自宅待機の2つがあります。

この章では、2つの違いや特徴を見ていきましょう。

社内待機とは？

社内待機とは、所属している会社に出社して待機することです。

面談が組まれるのを社内で待ちながら、以下のような業務をおこないます。

給料に関しては、業務のため出社しているので、待機期間でも満額が基本です。

ただし、まともな仕事がなく、毎日ネットサーフィンをするだけということもあり、苦痛を感じるエンジニアも多いです。

自宅待機とは？

自宅待機とは、面談依頼や会社からの指示を自宅で待つことです。

出社をしていないだけで勤務中のため、基本的には独学で自習をします。

また、会社から連絡があった場合は、すぐに対応しなければなりません。

社内待機と同じで勤務中のため、給料については100％支給が基本です。

ただし、「自宅待機＝休業」にする会社もあります。

しかも勝手に休業あつかいにして、給料日にお金が60％しか支払われなかったという事例も…。

自宅待機になる場合は、必ず給料のことは確認しておきましょう。

SESの待機期間のまとめ

今回はSESの待機期間についてまとめました。

最後にお伝えしたいのは、「SESの待機期間＝悪」というわけではないことです。

SES業界のビジネスモデル的に、待機が発生するのは当たり前ですからね。

ただし、「待機期間がヤバいSES企業」があるのも覚えておきましょう。

このような会社にいるなら、すぐにでも転職活動をはじめるべきです。

今は待機していなくても、何かあってからだと遅いですからね。

もし、今の会社に不安を感じているなら、IT転職エージェントに相談してみましょう。

IT転職エージェントは優良企業の紹介だけじゃなく、キャリア相談や転職サポートまでしてくれます。

完全無料で使えるため、気軽に使ってみるのがおすすめですよ。