![]() | 現場営業するよう依頼されたSE 「客先常駐のSEだけど、現場営業してって言われた……。 どうしたらいいんだろう? そもそも、SEが現場営業するメリットってあるのかな? あと、SEの自分にもメリットがないと、やる気が起きないな…」 |
こういった悩みを解決します。
本記事のテーマ
- SEが現場営業する「会社メリット」【3選】
- 現場営業するSEの「本人メリット」【4選】
- SEが現場営業する方法とは?
僕はIT業界15年、SESで8年ほど営業をしています。
ぶっちゃけ、現場営業できるSEの人って最強だなと思っています。
エンジニアの「技術力」、営業の「提案力」があれば、どこでも活躍できるんじゃないですかね?
そこで今回は、「客先常駐(SES)でSEが現場営業するメリット」をお伝えしたいと思います。
- 現場営業ってなに?
- SEが現場営業してメリットがあるの?
- そもそも、SE側の仕事が増えるだけじゃない?
これらの疑問をお持ちの人は、ぜひ記事をご覧ください。
SEが現場営業する「会社メリット」【3選】

SEが現場営業してくれると、会社はメチャメチャ助かります。
- 理由①:現場へアプローチしやすい
- 理由②:現場の決裁者が近い
- 理由③:営業がいらない
具体的に上記3つを解説します。
理由①:現場へアプローチしやすい
プロジェクトの状況を知ることで、現場へアプローチがしやすくなります。
- プロジェクトの増員計画
- プロジェクトのスケジュール
- 現場メンバーの状況
プロジェクトの増員計画が分かれば、追加でエンジニアの紹介が可能。
プロジェクトを抜けそうな人がいるなら、交代でエンジニアの提案もできます。
これらは営業の仕事ですが、現場にいるSEの方が現場の詳細を知っているので具体的なアプローチができます。
その場にいるSEだからこそですね、
理由②:現場の決裁者が近い
ぶっちゃけ、営業の仕事は「現場の決裁者」へ提案できればなんとかなります。
理由は簡単:決裁者がプロジェクトの増員を決めるから
ただ、ふつうの営業が決裁者にたどり着くのは、結構大変…。
決裁者は、「忙しい」&「いろいろな会社からアプローチがくる」ので、新規で提案しても門前払いされてしまいます。
現場内のSEであれば、決裁者との距離が近くてアプローチがしやすいのです。

うちの会社で役に立てるエンジニアがいますけど、ご紹介しましょうか?
こんな感じですね。
この提案が気軽にできる距離にいるのは、現場SEの特権です。
理由③:営業がいらない
現場のSEだけで、営業が完結しますので。
営業コストの削減にもなるため、SEが現場営業できると会社のメリットは大きいです。
ただ、完全に営業がいらないわけではありません。
「新規の開拓」、「増員SEの確保」、「社内調整」などは営業がおこなうべき
SEは現場で技術力をいかし、プロジェクトに貢献するのが本業です。
SEの現場営業は、「営業を現場からフォローすること」だと思ってください。
現場営業するSEの「本人メリット」【4選】

SEが現場営業するのは、本人にもメリットがあります。
具体的には次の4つです。
- その①:会社からの評価UP
- その②:スキルが身につく
- その③:働くメンバーを選べる
- その④:転職の時に有利(引き抜きあり)
- その①:会社からの評価UP
その①:会社からの評価UP
エンジニア×営業=必要不可欠な人材
SEだけでも大変なのに、営業までやれる人なかなかいません。
会社としても、貴重な人材を評価するのは当たり前です。

というか、それで評価しない会社なら転職すべきです…。
SEだけではなく現場営業をするのは、必要不可欠な人材になるチャンスです!
ぜひ、機会があるなら現場営業にチャレンジしてみてください。
その②:スキルが身につく
現場営業をすると、次のスキルが身につきます。
- ヒアリング力
- 提案力
- 課題発見力
相手の悩みを聞き出し、課題を見つけ、適切な提案をするのが営業です。
これらはSEとしても役立つスキルです!
例えば、
- ヒアリング力
-
⇒メンバーとの意思疎通、顧客要望のヒアリング
- 提案力
-
⇒作業の効率化、プロジェクトの増員計画を提案
- 課題発見力
-
⇒プロジェクトの遅れや問題を早期に発見
SEが現場営業することは、エンジニア本来のスキルアップにつながります!
その③:働くメンバーを選べる
一緒にいて楽しい人と仕事したくないですか?
現場営業=人の提案=働きたいメンバーを提案できる
客先常駐だと、自社のメンバーと働けないことが多いと思います。
ただ、現場営業をすると「あの人と一緒に仕事したら面白いだろうな~」と思ったら、自ら提案して希望をかなえることができます。

来月から〇〇できる人がいるんですけど、どうですか?
もちろん、現場や社内の状況で難しいことはありますが、可能性はゼロじゃないです。
せっかくなら、楽しく働ける環境を作る提案をしましょう!
その④:転職に有利(引き抜きあり)
「SE」&「現場営業」できる人は、市場価値がメチャメチャ高いです。
ぶっちゃけ、いろんな会社から声がかかりますし、年収UPも楽勝だと思います。
僕は採用担当もしていますが、現場営業できるSEの人は取り合いなので…。
エンジニアは売り手市場なので、「営業もできるSE」は引く手あまた。
あと、現場営業しているSEの人は、大手企業に引き抜きされることもあります。
決裁者の人と距離が近いので、実力があると声をかけられやすいんですよね。
自分の市場価値が高まれば、転職のとき選択肢が増えて有利ですよ!
SEが現場営業する方法とは?

難しく考えず、次の3つを意識すればOKです。
- 決裁者と仲良くなる
- プロジェクトの状況を把握する
- 営業と連携する
詳細にお伝えしますね。
①:決裁者と仲良くなる
ぶっちゃけ、これが一番手っ取り早い方法です。
例えば、
- 飲み会で隣に座る
- 喫煙所で声をかける
- 雑談にまじる
もし、仲良くなるキッカケがないなら、直接「うちでこんな人がいますけど?」と話しをするのもありです。
仕事につながる話なので、嫌がられることはないと思います。
ただ、前提として「現場で成果を出して、評価されること」は必要です。
決裁者にとっては、できない人と仲良くなってもメリットがありません。
決裁者と仲良くなるための努力は必要です!
②:プロジェクトの状況を把握する
具体的には次のような情報です。
- 増員のタイミングは?
- 人員の交代があるか?
- フェーズが変わる時期は?
- スケジュールの遅れはあるか?
これらの情報がわかれば、現場営業はやりやすいです。
決裁者の人じゃなくても、リーダーや現場の先輩へ「うちでメンバーがいますけど?」と話せるからです。
情報は武器なので、プロジェクトの状況把握はしておきましょう。
③:営業と連携する
現場からの提案が難しければ、営業と連携してアプローチしましょう。
- 決裁者は〇〇さんという人です。
- このタイミングで増員がありそう。
- 人材の交代がありそう。
- 新たに別プロジェクトが立ち上がりそう。
などなど…。
これらの情報があるだけで、営業はメチャメチャ助かります。

僕も営業をしていますが、内部の状況が分かるだけで提案がしやすいです!
SEが自ら提案するのは大変なので、営業へ任せてしまうのも方法ですよ。
まとめ

改めて、SEが現場営業をするメリットをまとめてみました。
- 現場の状況が内部から分かるのでアプローチしやすい
- 決裁者が近くにいるのは、現場SEの特権
- 営業コストの削減。営業は注力する業務が他にある
- 会社からの評価UP。必要不可欠な人材になれる
- SEでも使える営業のスキルが身につく
- 一緒に働くと楽しいメンバーが選べる
- 転職で有利。大手企業に引き抜かれる可能性あり
こんな感じです。
ぶっちゃけ、「現場営業とか嫌だな~」と思うかもしれません。
ただ、冒頭でもお伝えした通り、エンジニアの「技術力」・営業の「提案力」があれば、どこでも活躍できます。
SEとして現場営業をする機会があれば、チャレンジしてみてください!
最終的には自分自身にメリットがありますので。
それでは、この辺で。
最後までありがとうございました。