SES単価の還元率・マージン率の平均相場は？中抜きの割合を解説

• SESエンジニアへの還元率は？
• SES企業のマージン率は？
• 下請けSESは中抜きされる割合が多い？

SES企業によって、単価の還元率やマージン率は大きく違います。

そんな今回は、SES単価の還元率とマージン率について解説します。

仕事のわりに給料が少ないなら、還元率が低いSES企業にいるのかもしれませんよ。

SES単価の相場【平均50万～70万】

まずは、SES単価の相場を紹介します。

よくある4次請け～5次請けのSES企業だと、単価の相場は平均50万～70万円です。

スキル	SES単価（1ヶ月）
平均	50万～70万円
テスター（新人）	30万～45万円
PG初級（新人）	40万～55万円
PG上級	50万～70万円
SE初級	60万～80万円
SE上級	70万～100万円
リーダー	80万～200万円

あくまで一例ですが、SESで契約される実際の単価もみてみましょう。

レバテックフリーランスが公開している、人気の言語、職種の平均単価となります（2024年2月時点）。

とはいえ、同じPGでもSESとSIerでは単価や給料はぜんぜん違うのは知っていますか？

このあたりは本記事でも解説しているので、気になる方は先読みしてみてください。

SES単価の還元率とマージン率

SES単価のマージン率は平均37.7%です

そのため、エンジニアへの還元率は約60％が平均となっています。

マージンについては、厚生労働省が発行している「令和元年度 労働者派遣事業報告書の集計結果」を参考に、情報処理・通信技術者を抜粋して計算しました。

SES単価の還元率とマージン率を一覧でまとめてみました。

月々給料	契約単価	マージン	還元率
25万	40万	15万	62%
30万	50万	20万	60%
38万	60万	22万	63%
45万	70万	25万	64%
50万	80万	30万	62%

会社によってマージン率が20％～60％と違いうため、あくまで参考値としてご覧ください。

とはいえ、所属する会社で単価やマージン率は変わります。

「仕事の割に給料が安くないか…？」と思ったら、マージン率の高いSES企業かもしれません。

とくに、SEクラスの方は現場の単価が高くなるため、会社に取られるマージンも大きくなります。

SEクラスで平均年収が500万に届かないなら、給料が低いので転職も考えたほうがいいでしょう。

マイナビIT AGENT やGeekly（ギークリー）は、若手が年収を上げられるおすすめのIT転職エージェントですよ。

SES単価と給料を上げる方法

単価や給料を上げたいなら、立場が上の会社に転職することです。

はっきり言って、「元請SIer」と「5次請けSES」では、単価と給料がぜんぜん違います。

IT業界は多重下請け構造のため、SESの下請けでは仲介企業に中抜きされる割合が大きくなるからです。

実例として、代表的な大手SIerとSES上場企業の平均年収の比較をみてみましょう。

上場しているSES企業でも、大手SIerの平均年収と比べると数百万円の違いがあります。

IT業界ではスキルも大切ですが、会社の立ち位置が年収を左右します。

もし、今の会社では年収が上がらないようなら、マイナビIT AGENT やGeekly（ギークリー）の以下のIT転職エージェントに相談してみましょう。

SES単価と給料が高い優良企業

SES業界の中にも、単価や給料が高い優良企業はあります。

一般的に4次請・5次請が多いSES企業ですが、元請けや2次請の立場の会社もありますので。

もし、あなたの給料が低いなら、少しでも立ち位置が高いSES企業へ転職しましょう。

Twitterでも以下のようなコメントがありますので。

【定期】

年収を上げる最大のポイントは年収が高い会社に転職する事です。

年収低い会社で実力つけてもあんまし上がらないよ。

年収が高い会社には、あなたよりも能力は低いけど、あなたよりもたくさん貰っている人がいると言うを知って欲しいです。

— ヨーショウ@中退からの人生逆転 (@engineer_yosho) October 9, 2020

年収の高いSES優良企業については、下記の記事でくわしく紹介しているので、ぜひご覧ください。

SES単価の還元率やマージン率でよくある質問

本章では、SES単価の還元率やマージン率でよくある質問を紹介します。

SES単価や還元率を教えてくれないのはなぜ？

多くのSES企業では、正社員のエンジニアに単価や還元率は教えてくれません。

なぜなら、会社にとってデメリットがあるからです。

エンジニアを大事にしていない会社ほど、還元率が低く設定し、会社の利益を大きくしています。

他社と比較された際、辞められる可能性が高くなるため、単価や還元率を教えないSES企業は多いです。

とはいえ、最近では単価や還元率を開示する、高還元のSES企業も増えています。

案件を選べる「案件選択制度」のあるSES企業も増えているため、気になる方はIT転職エージェントに登録してみましょう。

フリーランスエンジニアのマージン率は？

フリーランスエンジニア向けのエージェントでは、マージン率『8%～25%』ほどです。

会社員のSESエンジニアとして働くするより、高い報酬がもらえます。

単価	給料 マージン10％	給料 マージン15％	給料 マージン20％
50万円	45万円	42,5万円	40万円
60万円	54万円	51万円	48万円
70万円	63万円	59,5万円	56万円

上記のイメージですね。

最近のフリーランスエージェントはサポート体制も充実していて、社会保険や年金も一部負担してくれるサービスもあります。

SESからフリーランスを目指す方向けの記事もあるので、気になる方はぜひご覧ください。

SES単価の還元率・マージン率まとめ

今回は、SES単価の還元率やマージン率について紹介しました。

改めて、本記事の内容をまとめました。

IT業界は多重下請け構造のため、会社の立ち位置によって給料は大きく違います。

もし、今の会社が下請けすぎるSES企業なら、早めに転職を考えたほうがいいでしょう。

20代や30代の若手であれば、大手SIerやWeb系の自社開発に転職することも可能です。

以下のIT転職エージェントであれば、大手や優良企業の求人も多いため、ぜひ活用してみてください。